レア車…レースゲームでは1度や2度しか収録されない希少な車達がいます。
そんな車達に視点を向けるのが今回の企画…「レア車探訪」です。
第五回は「公式(ゲーム側です)にメーカー名を呼んでくれない、少し可哀想なイタリア車」について紹介します。
2005 FIAT Grande Punto
フィアット・プント。言わずも知れたフィアットの大衆車の一つです。
今回は2005年〜2009年に製造された”大きいプント”の意を持つ3代目の「グランデプント」について特集します。
「199プロジェクト」のもとに開発が進められた車両で、初代に次いでデザインした、ジョルジェット・ジウジアーロさん率いるイタルデザイン社がデザインを担当しました。日本では2006年6月に発売。
6速MTモデルと「デュアロジック」と呼ばれるセミオートマチックに分類されるモデルが発売されました。
2007年にはアバルトがグランデプントをベースに「アバルト・グランデプント」を発売。このモデルは2007年にアバルトが復活した際に”最初の一歩”として発売された記念すべきモデルでもあります。
登場したゲームは?
3代目プントとして括ってしまうとモブ車含めて何十回も登場していますが…プレイアブルかつ2005年型のグランデプントのみに絞ると、登場したのは1作品のみ。
それが2005年11月に発売した「Need For Speed:Most Wanted」(以降NFSNW)です。
こちらのNFSMW、著者のお気に入りの作品でして…(笑)
少年時代にあのM3 GTRを見て一目惚れしました。なおかつブラックリストランカー達が乗る車のエアロのレーシーさと言ったら…もう堪りませんね。
話を戻しまして、こちらのグランデプントは初期車種の3台のうち一台として選べます。
レクサス IS300(トヨタ アルテッツァ)、シボレー コバルトSS、そしてフィアット グランデプントの中から選ぶことになります。
もちろんこちらの3台にもレースチックなエアロが設定されてますので、カスタマイズも楽しめることができます。
また、上手く強化していけばこの初期車種達だけでクリアすることも可能です。倹約プレイが好きな方にはオススメかと…
余談ですが、この作品に登場するBMW M3 GTRはNFS公式からしたらかなり神格化されてる一台です。
その話はかなり長くなってしまうので、機会があればお話しします。
今回はグランデプントが主役なので(笑)
公式が呼んでくれないとは?
このNFSMW、ストリートレースもメインですが…一番面白いのは警察との追跡です。2000年代のNFSの警察は今のNFSの警察とは比べものにならないくらい、警察の追跡が激しい上にやけに思考回路がエグいんですよね。
無線はテンコード(隠語みたいなもの)でやり取りしますし、武装したSUVでレーサーに特攻したり、挙げ句の果てにはヘリコプターでレーサーに体当たりする始末…恐ろしい…
さて、この警察無線なんですが…プレイヤーが乗る車の特徴やメーカーを仲間に伝えます。例えば黄色のランボルギーニに乗ってた場合「被疑者の車は”黄色のランボルギーニ”」と明確に伝えることがあります。
しかし、プント関してはこう伝えられます。例えば初期カラーの白色のプントに乗ってたとしましょう。
無線だと…「被疑者の車は白色の”スポーツカー”」
はい。なぜかプントだけメーカー名を呼ばれることはなく「スポーツカー」と呼ばれてしまいます。
全32台のうちプントだけこのザマです。これが最初に話した、第五回のタイトルになるわけです。
さて、今回は「公式にメーカー名を呼んでくれないグランデプント」について特集しました。恐らく、ライセンス関連で上手くいかずにメーカー側が読むことを拒否した可能性も否定できません。
ストリートレースを題材にしたゲームって、割と悪いイメージを付与しやすいんです。(例を挙げるならルーレット族問題でホンダが収録されなかったり)
そんなこんなでメーカーを読ませてくれない問題とか、メーカーが収録拒否してゲーム側が喧嘩を売る問題が出てくるわけで…
第六回は「オニギリラリー」について特集します。お楽しみに。
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